【水泳】スイミングに通わず短期教室のみでの上達は可能?
短期教室のみで上達は可能?
・短期教室だけで上達は可能?
・本格的に習わせるまではちょっと不安
・短期だけだと習ったことを忘れちゃうんじゃないの?
定期的に実施されるスイミングスクールの短期教室
短期教室を実施しないスイミング無いといっても過言ではありません。
実施する側は新規会員獲得の場として、参加する側は習い事の見極めとして大事なイベントです。
他の習い事の兼ね合いもあり、日程調整が難しかったり空きがなかったりと様々な理由で、スクールは習わないけど短期教室は参加するというスタンスの方は結構多いです。
私は水泳業界に身を置いて10年以上勤めていますが、コーチ目線で『短期教室だけで上達は可能?』という疑問にお答えしていきます。
結論:上達は可能である。ただ、コーチの立場としては継続を推奨したい。
結論から上達は可能です。
ただ、とりあえず泳げるくらいのレベルだと思っておいたほうがいいかもしれません。
メリット・デメリットを解説していきます。
短期教室の時期・期間
3~4月 春の短期教室
5月 ゴールデンウィーク
7~8月 夏の短期教室
12月 冬の短期教室
クラブによって様々ですが主に長期休みの期間で行われるような感じです。
期間は大体3~4日間くらいが基本です。
この期間で集中して練習をしていく事になります。
他にも個人レッスンや種目を限定し集中的にレッスンするなど各クラブによって様々な内容があります。
では短期教室のメリット・デメリットについてお伝えしていきましょう。
短期教室を受講するメリット
メリット①:短期集中で練習ができる
基本スイミングスクールは週1回が基本なので、3日~4日連続で練習できる短期教室というのは練習の感覚が残っている状態でできるので、短期集中にはピッタリです。
メリット②:練習や認定の基準は甘め
短期間で結果を出すという短期教室の特性上、いつものスクールなら合格にならないところも、短期パワーで合格になったりします。
例えばクロールの練習をしている時フォームがグチャグチャであったとしても25m泳げていれば、泳げたという認定が出ます。
これがスクールであれば泳ぎの内容(フォーム・タイム)や次のクラスに行ったとして本人が苦しい思いをしてしまわないかといった不安要素もあったりして、合格にならないパターンもあります。(クラブによります。)
私の務めるスイミングは短期教室としては25m泳げましたが、スクールに入会した場合は体力・技術的に細かく練習するために、もうちょっとクロールの練習をしようね。というような話に持っていきます。
スクールの判断基準で不合格としてしまうと、そんなの関係ない子供たちは泳げたのになんで?となってしまいかわいそうですからね…
メリット③:そのスクールのコーチや練習の特徴が分かる
もし、今後スクールも検討しているのであれば、コーチの人柄や施設の感じも分かるのでいいかと思います。
スクール全体として厳しめ、優しめというのはやはりあります。
あっちのスクールは厳しすぎるからこっちにきましたなんて話はよくある話です。
その辺は見学できるならよく見ておきたいポイントですね。
メリット④:最終日に泳力検定ができる
通常スクールでは1ヶ月に1回や2ヶ月に1回といった泳力検定ですが、短期教室では最終日にすることができます。
すぐ結果としてわかるのは良いことですね😁
一般スクール生が参加する理由は進級のチャンス(泳力検定)を増やすためというのが多いですね。
短期教室のデメリット
デメリット①:練習人数(クラス)にばらつきがある
短期教室申込者は大きく2つに分かれます。
①普段スイミングを習っていない子
②普段からスイミングを習っている子
主に①の人数が多いです。そして申し込みの段階で泳力申告をしてもらうのですが、これが当てはまっていない場合が非常に多いのです。
事前に泳力申告でクラスの編成をします。
そしてそこに必要な指導員を配置し、練習する場所など細かい事を決めていきます。
そして初回練習の際に各個人レベルチェックをするのですが、申告の泳力が当てはまっていないと、クラスを移動する場合が出てきます。(ほぼ100%でます😅)
そうすると人数が偏るクラスが出てきてしまうのです。
そこから指導員の移動など調整をしていくのですが、バランスよくというわけにはいかず、こっちのクラスは10人・あっちのクラスは30人なんて可能性もあり得ます。
少ないクラスだとラッキーですが、多いクラスだと思っていた練習量より少なかったなんて事も出てきます。
デメリット②:そもそも申し込み時に定員に入れるのかが分からない
短期教室は非常に人気があります。
私の勤めるクラブでは、人気クラスは申し込み開始30分もすれば定員になります。
定員割れは基本ありません。
その為、毎回確実に申し込めるわけではないです。
デメリット③:次の短期までに間が空くため、泳力が戻っていることもある
記事にもしてあるように短期だけ参加という人は多いです。
人にもよりますが、期間が空いてまた短期をやった時に前の泳力からスタートできるのは5割いるかいないかです。
いくら吸収力があり、呑み込みが早いとしてもやはりやっていない分は感覚が鈍っています。
デメリット④:細かな技術が短期間ではやれないことが多い
ここが私的には短期ではなく通常スクールをおススメする理由です。
短期教室は単純に大枠だけをやるようなイメージです。
言い方悪いですけど、とりあえず泳げればOKという感じです。
水泳コーチのエゴなのかもしれないですけど、やはりきれいに泳いでほしいという気持ちがあります。
クロールも前呼吸とかでも泳げてしまえれば認定されるのはちょっと複雑な気持ちです。
そしてスクールによってはそのまま入会した時にそこより前のレベルからスタートする場合もありますので注意してください。
まとめ
・短期のみでも上達は可能
・短期集中の為練習量が増え感覚は掴みやすい
・細かな技術はスクールに入会しての継続が必要
・間が空いてしまうと前のレベルからスタートになる場合もある
・入会予定なら更衣室やトイレも要チェック
短期だけでも上達は可能です。
でもとりあえず泳げるようになったというような感じになることが多いです。
幼児の子なんかはプールに慣れる前に終わってしまう事もあります😥
より深い知識と、水泳上手だな~といわれるような泳ぎを目指す方はやはり定期的にできる通常スクールをやった方がいいなと私は思います。コーチのエゴなのかもしれませんが…
どちらを受講するにしても、いい思い出になればいいなと思っています😙
まずはプールを楽しんでスイスイ泳げるようにがんばろう!